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  • 執筆者の写真藤田敬太

円安とインフレ率も問題?全英オープンが地上波から消える

「テレ朝全英オープン中継から撤退」。朝にネットでのニュースの見出しを見た際に、個人的には結構衝撃的なニュースでした。昨今、比較的人気コンテンツであっても、スポーツコンテンツが地上波から消えていっています。こうした中継撤退の背景には、消費者全体の地上波離れ(テレビ離れ)やテレビ局の財務体力低下という根本的な問題もありますが、多くはその理由に放映権自体の高騰にもあるといわれています。しかし、「放映権高騰」の一言だけで済まされない側面も実はあります。



日本国内のスポーツの放映権より、海外スポーツの放映権の高騰のほうが激しいと言われています。この背景、皆さんもお気づきの通り、海外のコンテンツは放映権相場がそもそもUSドル建てで設定されているケースがほとんどで、昨今の円安により、放映権の円換算がここ数年で高騰しています。また、今回話題になっているゴルフや欧米のサッカーなど、海外の主要国における物価スライドは、この数十年物価がほとんど変わっていない日本に比べると非常に高いため、USドル建ての放映権自体の相場も世界的にはどんどん高くなってきています。もちろんこうした「インフレ」はプロスポーツ選手の年俸にも影響しており、ここ20年程度で、アメリカ大リーグの年俸伸長率は日本プロ野球選手のそれと比較すると段違いで、日本選手の大リーグへの流出の一つの要因にもなっています。円安と物価高。日本経済、いや、日本人の生活を苦しめるこの2つの要素が、人気スポーツコンテンツが地上波から消える一因にもなっているのはさみしい限りです。

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